ハンダ(半田)付けは電子回路を組み立てるときに必要な技術で、トランジスタ式、真空管式に関わらず必要です。銅や鉄どおしを接着させかなり機械的にも強いもので、電気的にもすぐれています。
半田付けには半田ゴテが必要です。半田ゴテで2つの面を暖め、その間に溶かした半田を流し込むと、両者の面に薄い合金が出来て、しっかりと固着します。
半田ゴテでは2つの面を半田が解ける以上の温度にしないといけないので、その面積を十分暖めるだけのワット数のコテが必要で、そのため細い場所用には20Wくらい、広い面積や太い線だと40W以上必要となります。また、温度コントロールの出来る高級半田ゴテ、小さいけど温度を高めにして多少広い面も付けられるものなど色々あります。筆者は非常に細いコテ先のものと、ボタンを押すことでワット数を大きく出来るコテの2種類で殆ど足りています。これで小さなプリント基板、DAコンバータ、真空管アンプなど組み立ててきました。
このときに使用する半田も場所に応じて適切な太さの半田を使わないといけません。適切な半田を使うとしっかりときれいに着きます。普通は、フラックス入り糸半田を使用します。
とてもよい半田付けの解説が以下の頁にありますので、ご紹介しておきます。以下のリンクをクリックしてご覧下さい。
半田付けについて
インチネジの呼び径は0番から12番まであります。それより上、つまり1/4インチ以上の太さのネジでは呼び径ではなく、インチの分数として表します。 例えば、1/4、5/8とかです。
現在日本で使われるネジは、全てメートル法のネジ(ISOネジとも言う)ですが、輸入品、特に米国からの機械にはインチネジが使われています。メートルネジがネジの直径のみで表されるのとは違って、インチネジではピッチも同時に表示しなければなりません。それは、インチネジでは同径のネジでもピッチの違うものがあるからです。
例えば、6/32とあれば、No.6のネジで、ピッチは32(1インチ当たりの山数)ということになります。 大抵は、これにネジの長さが指定されて、前記のネジで長さ3/8インチであれば、"6/32 x 3/8"と表記されるのです。0番がほぼ1.5mmφ、12番はほぼ5.5mmφです。偶然ですが、10/32のインチネジにはメートルネジの径5ミリ用のナットが入ります。
呼び径 直径mm ピッチ No. 0 1.5 80 No. 1 1.8 64,72 No. 2 2.1 56,64 No. 3 2.5 48,56 No. 4 2.8 40,48,36 No. 5 3.1 40,44 No. 6 3.5 32,40,36 No. 8 4.1 32,36,40 No.10 4.8 24,32 No.12 5.4 24,28,32
この表を見ていて気付いたのですが、ネジの番号と直径との関係式は、意外と簡単そうに見えませんか?
それはこんな式になります。 R = 1.5 + N/3
多少誤差はありますが、覚えておくと便利そうです。
AWGの表は各種ハンドブック、インターネット上などで、比較的簡単に見つかりますので、まずそれを参考にしてください。以下にご紹介するのは電卓で計算する方法です。(誤差は少しあります。)TOPへ戻る
AWGは線材をダイと呼ばれるツールに通して少しずつ細くしていくのですが、その一段毎が等比級数になっているということを聞いて、自分でしばらく試してみたら簡単な数式でAWGの4番より大きければほとんど誤差なしで計算できることがわかりました。以下にその式を紹介します。すべてインチ換算ですので、ミリメーターで計算するときも加えておきます。
まず、インチで計算する場合の式です。Rは直径。AWGは整数値ですから一番近い整数にしてください。
次にmmで計算する場合の式です。
一般的なAWGの表と計算値を比べてみました。
AWG 直径mm 計算値 4 5.189 5.101 8 3.264 3.219 12 2.053 2.031 16 1.291 1.281 20 0.8118 0.8085 24 0.5106 0.5101 28 0.3211 0.3219 32 0.2019 0.2031 36 0.127 0.1281 40 0.07937 0.08085
音圧、スピーカー効率とパワーアンプ出力の関係
音の大きさ、リスニングに必要なパワー・アンプ出力などを解説します。
以下は音圧(SPL)と必要なスピーカーの出力の関係を示した表です。
人間の耳は実際の音圧の差が1000倍あっても、そのようには感じないようです。
実際には10倍の差を、感覚では2倍くらいにしか感じないと言われてますので、
それにちょうどあう数学表現の常用対数を応用して表現します。表を見てみますと、
30dBの違い(1000倍相当)となるのは静かなリビング・ルームとうるさいレストランとの比較です。
あるいは、静かなオフィスとヘア・ドライヤーでも同様です。
また、この表からパワー・アンプの出力は意外と小さなもので十分であることも分かるのです。
表の見方を簡単に説明しますと、左から2列目は音圧をdBで表したものです。実際にどんな
感じの音か想像しやすいようにその左に説明がしてあります。例えば、うるさいレストラン
に入ったら70dBくらいの音圧を聴くことになります。それで、その音圧に相当する音を
スピーカーから出すには、左より3、4、5列目を見ればよいのです。この場合、効率が85dB/Watt
のスピーカーでは0.032W、90dB/Wのスピーカーでは0.01W、100dB/Wでは、何と0.001Wという
小出力でよいという結果になります。ところで、3列目のトップに書いてある85dB/Wattという
のは、スピーカーに1W入れると、スピーカーの前方1mで測定して、85dBの音圧の音が出て
来るという意味です。効率が85dBのスピーカーは、あまり効率のよくない方ですが、
それでもたった1Wでヘア・ドライヤーより大きな音を出せるのです。
因みに、例外はありますが、効率が85dBのスピーカーは高さ30cm以下くらいの大きさ、
90〜100dBだと1mとかそれ以上の大きさがあります。
それでは、実際にどのくらいの出力がパワー・アンプに必要なのでしょうか。
まず、パワー・アンプの最大出力近辺の音は歪みがちで、あまり好もしいものでは
ないことを考えますと、5-10倍くらいの余裕は欲しいところです。
それと、スピーカーから出た音は距離に応じて広がりますので、それも考慮の必要があります。
また、マンションであれば音はすぐ反射して戻ってきますし、天井の高い大広間よりは
ずっと小さなパワーでも満足に聴くことが出来るのです。
そうしますと、マンションであまり大きな音を出せない場合であれば10W要りません。
ホーン・スピーカーなど100dBを超えるようなスピーカーであれば、20畳くらい
リスニング・ルームでも10Wでも問題はないはずです。ただマーケットにあるアンプから
音質の特によいものを選ぼうとすると、どうしても必要以上の高出力のものになってしまう
という現状があります。
因みに、効率が100dBのホーン・スピーカーの場合、20〜30畳ほどの大空間でオーケストラの
再生をしても数ワットで十分足りていたことを確認しております。
90dBの音圧に8時間さらされると難聴になるといわれています。
また、10分以下でも難聴になるレベルは120dBだそうですので、気をつけましょう。
いや、それでは足りないという厳しい指標があり、90dBでも2時間、100dBでは15分、120dBではたった7秒となっています。
WHO の勧告では、大人は80dB、子供は75dBの音にさらされる時間を、週40時間以下に制限するようとある。
特に40歳を超えた方は短時間、1回だけ大音量にさらされただけで難聴になることが多いと言われています。
因みに、ロック・バンドのアーチストは20代の若さでも7,000Hz以上聞こえない難聴者が多いそうです。 (8/14/19)